
ワイン好きの方にとって、まもなく待ち焦がれた新酒の季節。
那須連山の東南、標高約550mの地に
2022年7月にオープンした「NASU 661 WINE HILLS」は
那須高原初・100年先を見据えた
サスティナブルなワイナリーとして話題の施設です。
こちらを運営する企業の創業は1926年。
ワイン造りのきっかけは、東北を襲った震災によって
当時、一躍注目が集まった再生可能エネルギーのため
森林伐採や景観破壊となるメガソーラーが
各地に次々と設置されたことによるといいます。
地域に根付いた老舗企業の責任として
これらの自然破壊を止めるべく、地元である
那須エリアの耕作放棄地や別荘跡地を活用して
ワイン用ぶどうの栽培を始め、ワイン造りがスタートしました。
東京ドームの約20倍という、約91haの広大な敷地には
ぶどうをはじめ、ブルーベリーなどの果実も栽培されています。
昼夜の寒暖差が特徴の那須高原の年間平均気温は約11度。
涼やかな高原の風は、夏も湿気を飛ばして果実を冷やすため、
水はけのよい土壌が好きなぶどうにとっては、
ストレスの少ない環境ともいえ、
ワイン造りに適したテロワール(※)だそうです。

「NASU 661 WINE HILLS」では自社ワインに
那須御用邸と同じ地下水源を使用しオーク樽で熟成。
ぶどうの他にも自社農園のブルーベリー100%による
本格ブルーベリーワインをはじめ、
さまざまなフルーツワインを醸造している他、
日本ではまだ希少な「ニューヨークワイン」も取り扱っています。
また、施設においてもサスティナブルをテーマに
近隣の酪農家で使用していたかつての納屋を
醸造所や作業所として活用し、店の建材や店内のインテリアにも、
廃材となった地元の大谷石や木材を再利用。
小型の風力発電を利用した再生エネルギーによる電力の供給や
積極的な雨水の利用も行っています。


次世代を見据えた那須高原の新しい観光拠点として、
県内最大規模を誇る「NASU 661 WINE HILLS」では
自社ワインのテイスティングはもちろん、
併設されたレストランで那須産の新鮮な高原野菜をはじめ、
オリジナルソーセージやチーズなど
ワインに合う食材の薪焼グリル料理も楽しめます。
ワインはぶどう畑を見渡すテラスで楽しむもよし。
ぶどう畑を散策しながら飲むもよし。
海外のワイン銘醸地を訪ねるような広大な景色の中、
自然と共生する心地よさにもホッと癒される
グルメな秋の寄り道スポットです!
※テロワール:ワインの味や性質を左右する、ぶどう畑の土壌や気候
画像参照:
NASU 661 WINE HILLS(https://www.nasu661winehills.net/)
NASU 661 WINE HILLS
https://www.nasu661winehills.net/